みなさんこんにちは。いつのまにか新年度ですね。明けましておめでとうございます。
QGEの川崎です。このブログを書くのは初となります。意匠というデザインの新役職を確立させようとしています。
社会はコロナウイルスの流行でこれまでにない危機を迎えつつあります。
QGEも活動を自粛せざるを得ない状況で、これからがどうなるか見通しの悪い中、できることを見定めてなんとか乗り越えていきたいものです。
本題ですが、このたびQGEのロゴマークを製作しました。このホームページに何度も来られている方は、一番上の表記が変わっているのにお気づきになられたと思います。
折角なので、この記事では、そのデザインについてみっちり解説していきたいと思います。
ここでしか解説しないことも書きました。かなり長いので、興味がないという方はここで読み終えるとよいです。ここまでなら1分です。他の投稿もあるので、そちらを読んであげてください。
まず制作に至るまでの経緯から。
QGEの同期の間では、かねてよりロゴマークを作りたいという要望が出ていました。ロゴコンテストをやろうだのありました。しかし、誰からも応募がありませんでした。いざ作るとなると、まるでやる気がなかったのです。定期演奏会のTシャツのデザインを私が担当していたので、私に任せればいいとでも思っていたのでしょう。それは確かにそうで、結局私が制作したのですが、こういうものにしたいとか、意見だけでも集めたかったものです。
それから月日はたくさん流れ、新歓のポスターやビラに載せようと作る動機はあったのですが、納得のいくデザインにたどり着けず、お得意の先送りが続きました。そして、コロナで春休みが延長され、暇に。ようやく私のイラレ(AdobeのIllustrator)が課金されっぱなしの長い眠りから本領を発揮する場面が来たのでした。
ロゴを含めた公的に使用されるデザインは、丸や四角などの単純な図形を組み合わせて作られます。そうして作られた形はシンプルであるため、理解に時間を要さず、すぐに覚えることができます。ロゴは団体内の文書やパッケージなどのいたるところに使用されますが、複雑でないため配置しやすく、そこまでの主張がないのにそれだけでそのコミュニティのものであることを伝えることができます。
しかし、ロゴに期待されることはいろいろあるので、シンプルな造形の中に伝えたいことを全て入れるのは至難の業で、デザイナーの腕が試されるところです。
今回ロゴを作るうえで、他のサークルのロゴマークを見てきました。すると写真など、そもそもロゴを作っていないサークルが多い印象でした。まあ私たちQGEもそうであったのですが。
他団体のロゴは、ロゴというよりは自己紹介マークのようなものも多く、一番多かったのが自分の団体名の文字テキストをちょっと飾っただけのもの。その団体の名前がすぐわかるという点ではいいですが、それ以上がわからない。
いいなと思ったのが、我々のライバルunplugg●dのロゴ。団体名の文字の一部をギターにアレンジしていてオシャレですし、ピックをモチーフにして全体的な印象を整えており、かっこいいサークルなんだなという印象が伝わってきます。
今回QGEのロゴを考案するにあたり、3つのデザイン要素を設定しました。
・QGEという団体名であることが分かること
・クラシックギターを使う団体であることがわかること
・楽しそうなサークルであることが伝わること
です。
Twitterのアイコンに使われることを意識し、私たちのことがすぐにわかってもらえるようなロゴマークを目指しました。
そして最終決定したのが下のロゴマークです。
ロゴマークの中にテキストが入るのはどうなの?という感じがしますが、私たちの名前を伝える手段としてこれ以上に明確なものはないと考えました。フォントは最近の推しフォントである漢字タイポス415 std rです。新歓のポスターの見出し文にも使いました。メイリオのうようなモダンなシェイプを持ち、ほどよい明るさや上品さを兼ね備えていると思っていて、気に入っています。
周囲の3つの円は、外側から順にQ、G、Eという大文字のアルファベットです。3つの円を半径を変えて同心にしたものです。奇跡的に丸くシンプルにまとまりました。QGEはどこかでつながっているのでいいですよね。ギターのサウンドホールから出てくる音のハーモニーを形にしたという後付け設定です。ちなみに、直線部分は3本とも同じ長さです。
ギターをもっている人がいますね。これが最も難しい要素でした。クラシックギターという要素、QGEの楽しさを伝えるにはどうすればよいか。わかんねえ。そのとき、QGEのTwitterで流れている(本HPでもご覧いただけます)新歓動画を見直しました。初めと終わりに流れる、現部長の演奏。これだ。実際に弾く楽しさっていうのは、「人」を介して伝わるものです。ロゴにクラギのシルエットを入れるだけで、それを使うんだなということは分かるのですが、伝わるのはそれだけ。やはり大事なのはクラギなんかじゃなくて、それを弾いたり一緒に聴いたりする人じゃないですか。このような点から、ロゴとしては少ないと思いますが人のシルエットを取り入れました。ちなみにシルエットのモデルは私の同期です。
しかし、人はかなり複雑な要素であるため、ロゴデザインとしての美しさは少し損なわれてしまった感があります。私自身ここに関しては完全に納得しきれていないところもあります。今後また変更するかもしれません。
最後に、ロゴに木目を入れました。クラシックギターの木ですが、木ってぬくもりを感じますよね。QGEのあたたかさもロゴに込めました。ロゴが細く、色がちょっと暗いので見にくいかも。よく拡大してご覧ください。
このHPなどで見やすいように、マークロゴやテキストロゴも作りました。使用する場所によって使い分けます。
↓また、今回作ったデータを活用すれば、このように違った印象にもできます。
長くなりましたが、以上が新ロゴマークの解説でした。(全部読んでくれた人なんているのかな・・・)
ここまで読んでくださりありがとうございました。感想などコメントいただければ幸いです。
これからもQGEをよろしくお願いいたします。
Comments